(関連目次)→臨床研修制度の問題点
(投稿:by 僻地の産科医)
研修医の教育制度についての報告ですo(^-^)o ..。*♡
書き手は熊田記者と共に、CBニュースで
すごくいいニュースを書き続けていた新井記者です!
っていうか、CBニュースも勿体無い記者放出をしたものですねw。
(by 医療ニュースおたく、私ですが)
なんでこんないい記者さんを放出しちゃうのかなぁ。。
いろいろと資料つきですので、ぜひぜひ参考になさってください。
「目の前の(医師不足などを)解決するにはいいのかもしれないが、
長期的に見たら日本の医療にとって悪い」という発言にはなんとなく納得。
でも、なんか迷走しているようにも感じちゃう。
結局、みんな自分の分野しか見えてないせいもあるんでしょうけれど~。
【参考にどうぞ!】学生さんたちの笑顔が印象的です!(実はこっちの方が面白いかも)
「患者と接したくない研修医がいる」―第6回医学教育カリキュラム検討会
ロハス・メディカルニュース 2009年4月3日
http://lohasmedical.jp/news/2009/04/03205003.php
http://lohasmedical.jp/news/2009/04/03205003.php?page=2
医師のキャリアパスを考える医学生の会
http://students.umin.jp:80/
懲戒処分を受ける医師は予測できる?
ロハス・メディカルブログ 2009年04月05日
http://lohasmedical.jp/blog/2009/04/post_1687.php
「医師不足は医学教育の問題か」
―文科省のたたき台に不満の声―
ロハス・メディカルニュース 2009年4月 5日
新井裕充
(1)http://lohasmedical.jp/news/2009/04/05043829.php
(2)http://lohasmedical.jp/news/2009/04/05043829.php?page=2
(3)http://lohasmedical.jp/news/2009/04/05043829.php?page=3
「目の前の医療崩壊だけに目を向けて、即戦力の医者だけをつくるのか」「医師不足は医学教育の問題か」―。医学教育をめぐる今日の課題として、文部科学省が「地域の医師不足」を挙げたことに、委員から不満の声が上がった。
平野俊夫委員(大阪大大学院医学系研究科長・医学部長)は「 今、医療崩壊と言われ、どうしても『即戦力』ということで、『卒前の臨床実習で技術を』などと前倒しになっており、非常に即戦力的なことを求めるムードになっている。「目の前の(医師不足などを)解決するにはいいのかもしれないが、長期的に見たら日本の医療にとって悪い」」と批判した。
その上で、「結核は昔は難病で、死を意味していた。しかし、今では結核は大したことはない。これは基礎医学が進んだからだ」と指摘し、「基礎医学教育、あるいは基礎医学研究を強調してもらいたい」と強く求めた。
文部科学省は4月3日、「医学教育カリキュラム検討会」(座長=荒川正昭新潟県健康づくり・スポーツ医科学センター長)の第6回会合で、これまでの議論を踏まえた「主な意見の整理案」を示した。
その中で、「今日の医学教育を巡っては次のような課題が見られるのではないか」として、「小児科、産科などの診療科や地域の医師不足」などを挙げた上で、「(医師不足の)地域や診療科の医療を担う医師を養成・確保する方策を講じることが急務」とした。
これを平野委員が批判。「目の前の医療崩壊だけに目を向けて、即戦力の医者だけをつくるのか。今はいいかもしれないが、10年、20年先には非常に困る」として、基礎医学や研究の重要性を訴えた。
平野委員からの批判に対し、荒川座長が「先生、そうすると、また『オロジー』(薬理学や生理学などの学科)ばかりこだわってということに...」などと反論した。
福田康一郎・副座長(社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構副理事長)も加勢し、「前倒しと言うが、(卒前)臨床実習と(卒後)臨床研修の中身がダブっていたら、前倒しするのは当然だ。国家試験で基礎系の問題がまだ出ているから、これは共用試験でクリアすべきだし、1つでも無駄をなくしていって、良い医師になってもらいたい。私どもはそう理解している」と抑え込んだ。
ここで水田祥代委員(九州大学副学長)が割って入り、「医師が不足しているからなんとかしなさいと書いてあるが、これがなんで医学教育の問題になってるのか?」と不満を表した。
「これ、書いたらおかしいんじゃないか。『地域の医師不足』とか、『養成・確保する方策を講じる』とか、それが医学教育の問題になるのか。こういう書き方は違うと思う」
荒川座長は「今回の(研修制度見直しに関する文科・厚労両省の)提言を受けた検討会なので、提言を無視できない」と返し、福田副座長は「小児科や産科などの領域は医師がいなくなって困っているのだから、小児科や産科の教育はきっちりやるべきだというとらえ方でよろしいのではないか」と同調した。
しかし、水田委員は「足りない(診療)科は困るからという意味だろうか。『地域の』と書いてある。私には分からない」と引かなかった。荒川座長は「ですから、緊急性の問題を踏まえながら、おっしゃるようなことを、どう...。基本的には、そんなに違いはない」と、その場を納めた。
「医学教育カリキュラム検討会」は、臨床研修制度の見直しに向けた文科・厚労両省の検討会が大詰めを迎えた2月に設置された。大学病院や関係学会などにヒアリングを実施し、今回が6回目。4月中に一定の方向性を出すため、文科省は同日の検討会で、「これまでの意見の整理案」を示した。
整理案は、
▽今日の医学教育を巡る課題
▽改善点 ▽医学教育内容
▽臨床能力の評価 ▽教育研究体制―の5本柱で構成。
この日の検討会での意見を受け、樋口聰・医学教育課長補佐は「これまでの意見をまとめたものなので、若干、提言的なところが多い」と釈明。「濃淡を付けて、バランスを取りながらしっかり書きたい」と述べるにとどめた。
荒川座長は「皆さん、いろんな意見があるので、これをよくここまでまとめてくれた。これはまあ、たたき台ですので、もう一回(次回に)議論したい。そろそろ時間なので」と述べたところで福田副座長が、この日のヒアリングに参加した研修医の意見を聴くよう求めた。
札幌医科大を昨年卒業し、現在同大附属病院で研修中の立花蘭氏は「細かいことを話すよりも、もうちょっと中身を議論していただきたいと思う」と感想を述べた。委員から笑いが起こり、荒川座長が「もうちょっと中身をというのは、例えばどういうこと?」と、困ったような表情で尋ねた。立花氏が「書き方がどうとか、ではなくて」と答えると、荒川座長は「あ、分かりました」と、安心したように大きくうなずいた。
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