(投稿:by 僻地の産科医)
国が違えば、文化も医療も違います。
医療レベルについてが一件、文化の違いについて一件のニュースです。
中国で毎年7000人の女性が出産時に死亡―ユニセフ
サーチナニュース 2009年3月13日
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0313&f=national_0313_014.shtml
12日付中国新聞社電によると、ユニセフ(国連児童基金)はこのほど発表したリポート「2009年世界児童状況」の中で、中国では毎年、7000人の女性が分娩時に死亡していると指摘した。中国での分娩時の女性の死亡数は全世界の約1.3%。中国は1990年代から医療と保健の水準を向上させてきたが、東部沿海地区と西部内陸部、都市と農村部の格差が問題になっている。
乳幼児の死亡率は西部地区が東部地区の2.7倍、農村部は都市部の2.4倍。貧しい農村部では、都市部の5倍に達する場合がある。リポートは、質の高い医療・保険サービスが受けられない貧困地区で、助かるはずの多くの乳幼児の命が失われていると指摘。大都市で契約労働者として働く貧困な農民、いわゆる「農民工」も、質の高い医療を受けられない場合が多いという。中国衛生部の陳竺部長は10日、新しい医療改革案に、妊婦と乳幼児を含む基本公共衛生サービスで、格差是正の推進を盛り込む方針であることを明らかにした。
強姦で妊娠の9歳少女中絶関係者「破門」に非難集中 /ブラジル
クリスチャントゥデイ 2009年3月13日
http://www.christiantoday.co.jp/main/international-news-2141.html
ブラジル北東部のペルナンブーコ州で、強姦により妊娠した9歳の少女に中絶処置を施したことが教会法違反にあたるとして、処置に携わった関係者を破門した大司教への非難が高まっている。サンパウロ新聞が伝えた。同紙によると、少女は同居している23歳の継父に強姦されて双子を妊娠。継父は、少女への3年間にわたる性的虐待に加え、身体に障害を持つ14歳の少女の姉にも性的虐待を加えた容疑ですでに逮捕されている。妊娠15週目で腹痛を訴える少女を母親が病院に連れて行き、発覚。低年齢の出産には危険が伴うこともあり母親と医師らの判断で中絶手術を行った。
破門を言い渡したレシフェ・オリンダ教区のジョゼー・カルドーゾ・ソブリーニョ大司教は、破門はしかるべき処分と話しているという。今回の破門に対し、国内の女性保護団体などは厳しく反発している。
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