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(投稿:by 僻地の産科医)
医療機関の7割、迷惑患者の被害…大阪府の調査
読売新聞 2009年1月30日
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20090130-OYO1T00282.htm?from=main2
大阪府は29日、府内の救急医療機関を対象に実施した、患者や付き添いによる迷惑行為に関する調査結果を発表した。回答した医療機関の7~6割が、「過去1年間に数回程度以上、暴言を吐かれたり、過度の不満や不当な要求を突きつけられたりした」とし、「診療行為が滞る」などの悪影響が広がる実情が浮かんだ。府は、昨年9~10月、救急病院や休日夜間急病病院など322の医療機関を対象に調査し、247医療機関から回答を得た。
その結果、過去1年間で数回以上あった迷惑行為(複数回答)として、回答した医療機関の7割を超える181機関が、「関係者に因縁をつける、暴言を吐く」を、6割を超える157機関が、「受診の順番や待ち時間について過度に不満を訴えたり、不当な要求をしたりする」をあげた。
具体例では、「受け付け開始が1分間遅れただけで大声を出す」(50歳代男性患者)などのほか、「看護師をけり、医師に暴言」(40歳代女性患者)、「診察中に大型カッターナイフで医師を脅迫」(50歳代男性患者)といった悪質なケースもあった。飲酒や薬物が影響しているとみられるケースが多い、という。
迷惑行為による影響(複数回答)は、「診療行為が滞る」が187機関で最も多く、「多数の人手を取られる」が181機関、「救急車で搬送される患者に対応できない」が98機関。対策として、「組織的なリスク管理体制を整備」が62機関あったが、「今後必要」が49機関、「よい対応策があれば取り入れたい」が47機関にのぼった。行政への要望は、「警察との協力体制」が187機関で最も高かった。
府医療対策課は「人手不足に陥っている救急医療現場に、迷惑行為が追い打ちをかけている。実態を広く知ってもらい、救急医療の適切な利用を呼びかけていきたい」としている。
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