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(投稿:by 僻地の産科医)
代理出産「もういい」、印出国前に女児“祖母”が記者会見
読売新聞 2008年11月1日
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081101-OYT1T00262.htm?from=navr
【ジャイプール(インド北西部)=永田和男】日本人男性の依頼でインド人女性が7月に代理出産した女児が1日、父親の待つ日本に向け出国することになり、祖母にあたる男性の母親(69)が10月31日、女児を伴って当地で記者会見した。
女児は、出産前に両親が離婚したためインドの法律で男性の親権が認められず、国籍の認定が困難となって出国できない状態が続いた。インド政府は結局、無国籍のまま出国を認める渡航証明書を発行、日本政府は10月27日に査証を発給した。7月以来付き添ってきた祖母は、「日本に帰れるのがうれしい」と安堵(あんど)した表情を見せた。
代理出産については、「(条件の整っている方は)したらいい」と一般論として理解を示す一方、自身の率直な心境としては「(現状では)よその国にお願いしなければならないし、日本でできたとしても、もういい。いやだ」と語った。
印 代理出産の赤ちゃん出国へ
NHK 2008年11月1日
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015110981000.html
日本人男性が依頼した代理出産によってインドで産まれた赤ちゃんが、パスポートを取得できずに出国できなくなっていた問題で、男性側はインドで会見を開き、ビザなどの取得が終わったため、1日、日本へ出国することを明らかにしました。
この問題は、日本人男性が依頼した代理出産によって、ことし7月、インドで産まれた赤ちゃんが、卵子の提供者が明らかにされず、出生証明に母親が不明と記されていることから、日本、インドの双方からパスポートを取得できず、出国できなくなっていたものです。これについて、インド政府は男性側の申請に応じて、赤ちゃんに対し、インド国籍の無い人にパスポートの代わりとして発給している「渡航証明書」を発給し、ニューデリーの日本大使館も人道的な理由を配慮して、先月27日、ビザを発給したため、赤ちゃんは日本へ出国できることなりました。これを受けて、インドで赤ちゃんを世話していた男性の母親が北部ジャイプールで会見を開き、「日本に帰ることができてうれしい」としたうえで、赤ちゃんが産まれてから出国のめどがたつまで3か月かかったことについて、「裁判の判決を待つようでつらかった」と述べました。赤ちゃんは1日、インドを出国するということで、男性側は今後、赤ちゃんを養子縁組するなどの対応を弁護士と検討することにしています。
インド代理出産:女児、お父さんのいる日本へ 親権者不在のまま、人道的に渡航許可
毎日新聞 2008年11月1日
http://mainichi.jp/select/science/news/20081101ddm012040093000c.html
◇祖母ときょうにも出発
【ジャイプール(インド北部)栗田慎一】40代の日本人男性がインド人女性に代理出産を依頼し7月に女児が生まれた問題で、約3カ月にわたってジャイプールで女児の世話をしてきた祖母(69)=男性の母親=が31日、現地で記者会見した。女児は依然、親権者不在だが、人道的観点からインド政府が女児に「渡航許可証」を、日本大使館が日本の滞在ビザを発給したことで日本への出国が可能になった。祖母は日印双方の関係者に感謝の念を示した後「さあ、いっしょに(日本へ)帰ろうね」と、腕の中で寝息を立てる女児に語りかけた。女児は誕生時は体重約2800グラムだったが、現在はもう約6キロ。祖母によると「当初は気候の違いからミルクの温度調整に失敗し下痢させてしまった」ものの、その後は元気に育ってきたという。
会見中、女児がむずがって泣き出したが、祖母がゆりかごのように腕を揺らして歌を歌うと安心したように眠った。祖母は「額の辺りが、おじいちゃんとお父さんに似ているの」と目を細めた。また「インドの人々や裁判所、政府、日本大使館などには、この子のために本当によくしていただいた」と感謝。「みんなから優しくしていただいた。だから、みんなに優しくしてあげられる子に育ってほしい」と、女児に語りかけるように話した。
祖母は代理出産について「子供のできない人はやったらいいと思う」としながらも「外国でも、日本でできるようになっても個人的には嫌です」と、複雑な心境をのぞかせた。将来、女児に出生の経緯を伝えるかどうかは「お父さんが考えると思います」とだけ述べた。祖母と女児を定期的に診療してきたインド人小児科医は「祖母は(3カ月の滞在で)体重が10キロほど減った」と打ち明けた。祖母は会見で「通じない言葉、なれない食事には苦労した。毎日不安で、精神的につらかった。でも、この子が元気だったので私も頑張れた」と笑顔を見せた。
会見には地元ジャーナリスト約40人が詰め掛け、インド国内での関心の高さをうかがわせた。祖母と女児は、1日にも日本へ向け出発する予定。
インドの代理母出産女児 11月1日に帰国
IBTimes 2008年11月01日
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/081101/23680.html
40代日本人男性がインドの女性に代理出産を依頼して誕生した女児が帰国できなくなった問題で、現地で女児の世話をしている祖母は30日にインド北部ジャイプールで会見を開き、11月1日に日本へ帰国することが決まったと発表した。祖母はインド滞在の間、インド政府と日本大使館が女児に対して寛大な処置を示したことなど、世話になった人々に感謝の意を表した。
祖母は会見の中で「インドの政府、裁判所などのたくさんの人から、この子は優しく良くしていただいた。この優しさをこの子が多くの人にあげられる人になってほしい」と語った。記者が祖母に対して代理母出産の賛否を求めると、祖母は代理出産に関して「賛成だが、異国の地での子育ては大変だった」と語った。
女児が日本へ帰国出来なくなった理由は、女児を代理出産した現時のインド人女性を、親権を持つ母親として書類上提出するはずだったが、女性はそれを拒否。インドの法律では片親では親権が認められておらず、女児はインド国籍も日本国籍も取得できない状態になり、帰国も出来ない状態になった。さらに男性が日本人女性と離婚したことも問題を複雑にした。インド政府は渡航許可を、日本大使館は一年の(査証)ビザを発給した。女児の日本国籍取得に関しては、父親が決める。
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