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(投稿:by 僻地の産科医)
SPA! 2008年9月2号からですo(^-^)o ..。*♡
疾走するコラムニスト 勝谷誠彦のニュースバカ一代
vol.298 産科医師無罪判決の巻
産科の衰退を招いた
マスコミと警察の“連携”による悪質な「冤罪事件」
(SPA! 2008年9月2号 p3)
出産女性の死亡を巡って福島県立大野病院の産科医、加藤克彦先生が逮捕された事件で福島地裁は無罪を言い渡した。極めて当然の判決であり、もし有罪になっていれば産科のみならず日本の医療はその瞬間に崩壊していたことだろう。ひとまず医師たちは胸をなで下ろし、メディアは被害者遺族と加藤医師の双方に同情してみせた。加藤医師が逮捕された時の騒ぎっぶりなど忘れたように。現時点では検察が控訴するかどうかは不明たが、したとしても世界的な医学界の常識からしてこの判決は覆るまい。しかし、だからといって一件落着にしてはならないと私は思う。医学的な論議以前に、これは悪質な「冤罪事件」だと思うからだ。
そうした側面からの論議がないので私がここに一石を投じるものである。
加藤医師が逮捕された時の状況を順を追って見ていくと何か大きな力が彼を追い込んでいくように見える。加藤医師は誰かの告発によって逮捕されたのではない。県の医療事故調査委員会が加藤医師の判断の誤りを指摘する報告書を作成したあと「マスコミがそれを報じ」たのを受けて福島県警富岡暑が動いたのだ。人権がやかましくなり、犯人の連行シーンをあまり撮らせなくなった中で、富岡署はマスコミに手錠をかけられた加藤医師が連れていかれる衝撃的なシーンを取材させた。
いわゆる業界用語で言う「引き回し」に近い酷薄さだった。そして富岡著はこの捜査でなんと県警本部長賞を受賞している。逃亡の恐れなど全くない医師の身柄をとり、マスコミに晒し、そして賞を貰う。かつて記者として警察取材もしたことがある私の目から見ると、これは極めて異様な「連携」に見えて仕方がないのだ。ましてや、亡くなった女性の家族が地元で極めて力を持つ巨大企業の関係者だという事実が浮上すると。たまたま加藤医師は医師だったので社会的地位も高い同業者の支援を受けられた。これが市井の弱い個人だったらと思うと、私は戦慄せざるをえない。
判決後、会見する加藤医師。04年に「癒着胎盤」女性の帝王切開手術を執刀、子供は無事に生まれたが、女性は胎盤をはがす際に大量出血し、死亡した。同医師は事件後も病院ただ一人の産婦人科医として勤務し、数十人の患者を抱えていたが、逮捕された。
この事件を契機に医師の産科離れに拍車がかかり、医療界は県警の介入に対して、「証拠隠滅や逃亡の恐れはなく、逮捕は不当」と強く反発。また、捜査に当たった富岡署に県警本部長賞が贈られたことに、「有罪が確定していないのにおかしい」といぶかる声が上がっていた。
写真/共同通信社 勝谷氏のHP▲ http://
いまだ議論が続く「癒着胎盤」治療
福島県立大野病院で04年に起きた医療事故で業務上過失致死罪などに問われた産婦人科医の加藤克彦被告に20日、無罪判決が下りた。判決後、日本産科婦人科学会は、「極めてまれな疾患であり、診断も難しく、最善の治療についての議論は現在も学会で続けられている」とし、加藤医師について「専門医として医療の水準は高く、まったく医療過誤と言うべきものではない」と擁護。会見で加藤医師は医療現場へ復帰する意思を示した。
始めまして。
いつも拝見させていただいています。
勝谷氏はラジオでも大野事件はマスコミが煽り立て、警察が目立ちたくて
逮捕した。と言うような事を仰られてました、よろしければどうぞ。
8/20(水)コラムの花道×勝谷誠彦をダウンロード
http://tbs954.cocolog-nifty.com/st/2008/08/820_b6b4.html
個人的に思うことですが、理不尽な訴訟により、結果的に困るのは普通の一般人だといつも思っています。(訴えられた当事者様が一番気の毒ですが。)
もう頑張って下さいとも言えません。どうぞご自愛下さいませ。
私は私の出来る事をしていきます。
投稿情報: 素人です。 | 2008年9 月 1日 (月) 15:31