(関連目次)→医療政策 目次 高齢者の医療について考える
(投稿:by 白熊もどき)
6月から、検診がスタートした。
新しい保険制度になり、検診の項目もだいぶ変わったのだが、
メタボ検診という言葉は目立つものの、
実は詳しい説明があったのは1週間前。
その説明でわからないことが出て、質問も色々な医師から出たのだが
まだ回答が自治体から帰ってきてない中で検診がスタートした。
やってるこちらもよくわからない。
当然、受ける人もよくわかっていないだろうと思う。
新しい検診になって、
血液検査の項目などが大幅に減った気がする。
検診の項目は保険の種類(国民保険か社会保険か)と、
何歳かによって自動的に決められてしまっている。
「これをやって欲しい」
「あれをやって欲しい」
という希望は通らない。
またある年齢以上だと生活習慣病を持っていると
検診自体受けれない。
希望通りのものが受けれないと、クレームを受けるのは
委託を受けて検診を行っている病院スタッフとなることが多い。
昨日は検診外来を行っていたが
「思いやりってもんがないのか」
「お前らは俺を死んだらいいと思ってるのか」etc.
数々の罵声を浴びた。
我々に決定権がないこと、全国的にこういうような方針であることを
説明したが、怒っている人で納得してくれた人はいなかった。
ある一人の人は胸倉をつかみかかってきた。
とりあえず謝っておいたが、そう言われてもねぇ。
昨日は滅茶苦茶ブルーな気持ちになった。
たしかに今までの公的な検診と違って、調べる項目は減りましたね。
かかりつけの患者さんが持ってきたタクシー会社の検診項目よりも(いつも随分と検査項目が少ないなぁと感じている)、更に少ない。
無駄にコストを使って、医者やスタッフの時間を浪費してる(と、思うのは私だけ?)。
患者さんに聞かれたら、メタボ検診なんか受けずに区民(東京23区)検診を受けたほうイイヨと言ってます。
オプションで大腸がん検診や胃癌検診もつくし。
それに、通常の外来でも血液検査やX線や検尿は定期的に行っているしね。
まだ、この件で患者さんに文句言われたことはないです。
偏見かもしれないけど、患者さんの質に、やっぱり地域性ってあるんでしょうか?
白熊もどき先生、ブルーな気分と仰ってますが、こういうのも医師の職場からの離反(他の地域に移る)誘引になるかも。
投稿情報: 鶴亀松五郎 | 2008年6 月15日 (日) 13:30
健診センターで仕事してるドロッポ医ですが健診制度もころころ変わって大変です。ドック以外の健診は受診者のモチベーションは余り高くないので医師にまでクレームが来るのは稀ですが、健診項目の変更の説明などはスタッフは大変です。いったい何が目的なんだろw
投稿情報: 元外科医 | 2008年6 月15日 (日) 15:43