(関連目次)→高齢者の医療について考える
(投稿:by 白熊もどき)
今日は。しがない地方内科勤務医の白熊もどきです。
高齢者医療に日々接しておりますが・・・。
ただいま、地方病院の内科はインフルエンザ・感染性胃腸炎(胃腸風邪)・気管支炎の大流行により入院患者多数です。
満床で入院が必要な患者さんが入院できない状態が続いています。
じゃ、入院している人が退院できないかと言うと・・・。
そうではないのです。
多くの方が、治って1週間も2週間もたっているのに、退院してくれない(T T)。
理由を聞くと・・・。
・ 一人暮らしで、身の回りのことが出来ない。
・ 一人暮らしで、戻るのが不安だ。
・ 家族と住んでるけど、共働きでずっと看てはいられない。
・ 家族と住んでるけど、また起こるかもしれないから不安だ。
・ 病院だと楽(3食つきだもんね。片付けしなくていいもんね)。
・ 病院だと何かあっても大丈夫。
・ ちょっと介護に疲れちゃったから、もう少し看てて欲しいなぁ。家族でちょっと旅行に行きたいし。
・ 老人ホームだと高いから、病院に長くいてくれると経済的!!
Etc.
最近、話題の「たらい回し」(表現としては「受け入れ不可能」が妥当だと思うが)の大きな理由の1つとして挙げられるのは『満床』。退院してくれないあなた方は要因の一つを作っているんですよ。
ちょっと自覚して欲しいなと思う今日この頃です。
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