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各学会の反応(投稿:by 僻地の産科医)
平成20年2月22日
声 明 特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会 厚生労働省の「診療行為に関連した死亡の死因究明等の在り方に関する検討会」 日常診療の中でも心臓血管外科診療は最もリスクの高い医療である。我々心臓血管外科医が誠意と善意に基づいて診療を行ったとしても、その結果によっては現時点では何時でも医師法21条による警察届出から刑事捜査の対象になる可能性がある。こうした現状が、小児科や産婦人科、外科における医療崩壊や、患者さんのたらいまわしを始めとする萎縮医療の元凶となっている。 我々日本心臓血管外科学会は検討会の「医療安全調査委員会の設立」の精神を支持し、委員会が真に医康孝と患者のためによりよい医療を目指すものとなるようにその成立に向けて努力する。また、この医療安全調査委員会が設立された暁には、この委員会の精神を正しく遂行するために学会としてあらゆる協力を借しまない所存である。
(以下、検討会)において中立的専門機関としての医療安全調査委員会の設立が議論されているが、これに関して我々日本心臓血管外科学会の見解を述べる。
現在検討会で議論されている中立的専門機関としての医療安全調査委員会は、医療者が自ら医療安全を目指して医療事故の原因究明と再発防止を図ろうとする新しい仕組みである。現在の医師法21条の取り扱いを改めて、我々医療者を突然の逮捕や不合理な刑事訴追から守るものであるとともに、医の原点に立ち戻って患者さんと医師の信頼関係を再構築するための新たな仕組みであると考える。
医療は患者さんと医療者の相互の信頼の上に成り立っている。我々日本心臓血管外科学会は、患者さんとともに、また国民とともに日本の医療を守る努力をする決意である。
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