とりあえず、目に付いたネタからいきます..。*♡
神話が崩壊したクリニック経営 首都圏では3件に1件が失敗!?
(週刊ダイヤモンド2007/4/7 p58・59)
昔はクリニツク(診療所)がつぶれることなど誰も想像しなかったに違いない。首都圏では3件に1件が休廃業するという。失敗と成功の分かれ目は何か。具休的な事例で説明しよう。
勤務医による開業が相次いでいる。
年間約5800件もの開業がある一方、毎年1000件が開業五年以内の休廃業に追い込まれている。特に首都圏や関西圏では推定で3件に1件が休廃業しているという。クリニックの失敗と成功の分かれ目となる要因は何か。
有名大学病院の糖尿病専門医として患者に人気があったA医師は満を持して開業した。自分の腕に自信もあった。かつての勤務先の近くに開業、自分を慕う多くの患者の来院を期待した。ところが、開業から一年たっても患者は1日30人にも満たない。まったく期待はずれの緒果である。自分の元患者の来院も一割足らず。「こんなはずではなかった」とA医師は頭を抱えている。
B医師は消化器科の専門医として、十分なキャリアを積んでた。開業に伴い、メーカーの勧めるままに高価な内視鏡をはじめ、最新の医療設備を導入した。クリニックの内外装にもこだわった。
だが、開業して当てがはずれた。検査を必要とする患者は近くにある有名病院に行ってしまう。投資回収を焦って安易に検査をするので、地元で「余計な検査で高い医療費を請求する」という評判が立ってしまった。多額の借金の負担がB医師に重くのしかかる。
介護事業者との運携で患者を増やす
ここで、紹介した両医師は腕も人柄もよく、医師としては申し分なかった。ただ、A医師の場合、大学病院時代の自分の患者を当てにしたのが失敗の要因。消費行動はえてして保守的である。医療の場合も例外ではない。患者は有名病院の看板があってこそ、通院していたのである。
B医師は、消化器科という自らのキャリアにこだわった。しかし、街角のクリニックに来る患者は風邪などの患者が多く、重症の患者は少ない。高価な機器をフルに使いこなす機会はあまりない。稀に専門性の高い医療を提供するクリニックもあるが、多くは地域における「かかりつけ医」として患者を診るのが開業医の役割である。重装備である必要性は高くない。ましてや、大病院の高度な設備に、クリニックは絶対にかなわない。
クリニックも他の飲食店や商業店舗などと同様に、立地や利用者のロコミが重要であることは間違いない。だが、依存し過ぎると思わぬ失敗をすることもある。
「立地がよければ問題ないと思っていたのに……」
C医師は近くに医療モールが2つもできると聞いてあわてた。人口が多く、競合が少なければ、参入者も多いのは当然予想できたはずである。事前の情報収集や市場調査という民間企業では当たり前のことができていない事例である。
医師としての揺るぎない自身がかえって弊害となることもある。D医師は「結局、ロコミですよ」と先輩の開業医に言われたのを真に受け、"営業活動"をまったくといっていいほどしない。町内会の活動など、地域とのコミュニケーションにもあまり熱心ではない。「医師は病気さえ治せぱよい」という考えが強く、地元地域との交流がないためか、一年たっても患者数は計画の半分以下だ。高齢化社会では在宅患者の確保がカギと見て「在宅医療します」との看板を掲げたが、問い合わせはまったくないままである。
E医師は技術的には一流である。しかし職員が定着しない。看護師は年中不足。リハビリもやっているが、有資格者の優秀な職員が辞めると、通院しなくなる患者も出てきてしまった。
医療もサービス業である。人が人を扱う究極のサービス業ともいえる。E医師は「医師がすべて」という考え方をする。職員をパートナーとしてチームを組み、サービスに取り組んでいこうという気はまったくない。それが失敗の原因である。
ひるがえって、成功する開業医とはどんな開業医なんだろう。
コミュニケーション能力に優れ、患者の面倒見がよく、地元の介護事業者との連携が上手な医師は総じてうまくいっている。特に、高齢者医療では、国の政策により病院ではなく自宅で診ようという動きが本格化している。開業医も勤務医並みに休日・夜問も対応しなければならなくなってきたいまや他の医療機関はもとより、介護事業者との連携なしにはやっていけない。
F医師は介護事業者とチームを組んで生活相談に応じる体制を整えている。高齢者は主治医を変えないといわれているのにもかかわらず、高齢の新規患者が多い。というのも、嘱託医として週一回の健診だけでなく、昼食を一緒に取ったりして顔の見える関係を築いているためだ。介護関係はケアマネジャーと関係をつくれば、在宅の思者が増えるのは当然のことだろう。
開業医は企業経営者と同じ周到な準備が不可欠
G医師はクリニツクの理念をしっかりと持っている。だから、優秀な看護師らが給料は二の次で集まってくる。職員全員が職場を盛り上げるから、医療サービスの質はさらにアップする。重要なのは院長に強力な求心力があること。院内の雰囲気がよく人間関係が円満であること。モラールの高いクリニツクは、総じて患者満足度も高くなる。つまるところ、クリニックの経営は、もはやベンチャー企業などの経営となんら変わらない。勤務医の仕事がきつく、待遇がよくないのが、昨今の開業ブームの背景にあるようだ。
この動機自体を否定するつもりはないが、それなりの周到な準備と覚悟がないなら、勤務医のままでいたほうがよい。開業医がローリスク・ハイリターンだった時代は終わったのだ。
(※1)
なんだか見たことのある例ばかりが出てきているような・・・たしか「ケアネット」の開業のページでその失敗例全部見た気がしますけど?
ひょっとしてネットの内容丸写しかしら。
投稿情報: 山口(産婦人科) | 2007年7 月10日 (火) 19:00
そう。いま、ブログお引越し中なんですo(^-^)o ..。*♡すみません。。
http://blog.m3.com/OB_Gyne/
こんな感じで(笑)。
時々新しい文献混ぜていますので、カテゴリーのところの目次使ってやってください!
投稿情報: 僻地の産科医 | 2007年7 月10日 (火) 23:48