結構、現実にそったアンケート結果ではないかと思います。 ぽち→
労働状況についてアンケートをとるとかなりひどい結果ですし。(※1)
厚労省が産科医は足りている
(※2 新小児科医のつぶやき もともとの出典は厚労省の『医師の需給に関する検討会』)
という主張をくりかえす中、全国の自治体は産科医くれくれ運動をくりひろげ、
一方で勤務医の状態はますます厳しくなり(※3)そうかと思えば、
建築業者が中身(スタッフ)のない箱物病院をどんどん作るってわけです..。*♡
産科医の3割「分娩、10年以内にやめる」 学会が県内調査
神戸新聞 2007/03/13
http://megalodon.jp/?url=http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000269382.shtml&date=20070314231259
全国的に産科医不足が深刻化する中、兵庫県内で分娩を扱う産科医の30%が、今後十年以内に取り扱いをやめる意向であることが十三日、県産科婦人科学会のアンケート調査で分かった。産科医不足の背景については、過酷な勤務や訴訟への懸念があると回答。産婦人科の廃止などに伴い、ここ数年、県内でお産に対応できる医療機関がない市町が増えており、今後さらに空白地が生じる恐れがある。
アンケートは昨年秋、県内の産科の開業医、勤務医のうち、同学会の全会員六百二十五人を対象に実施。三百二十七人(52%)から回答を得た。
回答があった産科医の中で、現在分娩を取り扱っているのは百八十三人。うち今後の見通しについて、30%が「おそらく(分娩を)やめる」と回答。時期については「四-五年」「六-十年」がそれぞれ8%、「三年以内」が14%だった。
医師の年代が上がるにつれて割合は高まったが、二十-三十代で13%、四十代でも24%だった。
すでに分娩をやめた医師に理由を問うと、五十代以上では「体力がもたない」「分娩への意欲がなくなった」が上位を占めた。三十-四十代では「自分自身や家族との時間を持ちたかった」が最多。また、8%が「分娩への関心・興味がない」と答えた。
また産科医減少の現状を踏まえ、その背景について聞いたところ、
▽不規則な生活による心身のストレス
▽訴訟と隣り合わせ
▽仕事の量と責任に見合った報酬を支給すべき-などが挙がった。
医師の数は全体では増加傾向にあるが、産婦人科医は実数が減っているという。アンケートの集計に当たった同学会の山崎峰夫・神戸大学大学院助教授は「産科医の厳しい現状を広く伝えたい。危機にある産科医療について、社会全体の問題として考えてほしい」と話している。
↓こちらも相当厳しい状況です。
4年間 新人ゼロか 弘前大学 産婦人科教室
勤務医 開業つれづれ日記 2007-03-14
http://ameblo.jp/med/entry-10027883217.html
(※1)
県内13病院で勤務医アンケート
東奥日報 2007年3月11日(日)
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20070311151124.asp
勤務医 開業つれづれ日記
医師という名の「佐賀の奴隷」 県はたらい回す方針 2007-03-13
http://ameblo.jp/med/entry-10027884321.html
新聖地誕生 「佐賀県立病院好生館 各種手当 時間外手当:無、休日手当:無」 2007-03-14
http://ameblo.jp/med/entry-10027934047.html
悲惨な勤務医の現状 「金木病院の救急体制を維持する会」 医師アンケート 2007-03-13
http://ameblo.jp/med/entry-10027845948.html
(※2)
新小児科医のつぶやき
2007-03-12 柳沢答弁と15人のユダ
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070312
(もともとの出典は厚労省の『医師の需給に関する検討会』
http://www.mhlw.go.jp/shingi/other.html#isei )
産婦人科については、出生数の減少が続く中、平成16年医師・歯科医師・薬剤師調査では、10,163人と、平成14年調査に比べ、455人減少している。また、この数年は、新たに就職する医師は年間約300 名程度と、相対的に低い水準で推移している。「臨床研修に関する調査(中間報告)」においても、進路を決めている者のうち、約5%が産婦人科を志望しており、臨床研修制度開始の前後で、新たに産婦人科を志望する医師の傾向に変化は見られない。分娩に関与する常勤医師数について、日本産科婦人科学会は平成18 年6月に、約8,000 人であるとの調査結果を発表している。
(※3)
救急診療についてのお願い
現在、掛川市立総合病院では1年365日、休日や夜間における救急患者さまの生命を守るため、内科系1名、外科系1名の医師による救急診療を実施しています。もちろん医師のほかにも看護師、薬剤師、放射線技師や検査技師そして窓口事務担当者を配置し、救急でお見えになる患者さまへの対応に万全を期しています。
本来、病院の医師が土曜日や日曜日あるいは夜間に病院に詰めるのは、入院患者さまの急変に備えるためと、正に今、生命に危険がせまっている患者さまに、緊急的な医療を施すためであります。これを二次救急と言っています。
しかしながら、最近の救急外来にお見えになる患者さまの約80%は診療の結果、二次救急の部類に入らない患者さまであります。腹痛や発熱で苦しまれている方が、一刻も早くその苦しみから解放されたいと願う気持ちは当然ですし、場合によってはその裏に重篤な病気が潜んでいる場合もあるでしょうから、判断が難しいということもありますが、中には何日も我慢したが治らないからとか、昼間は待ち時間が長いからとか、また、昼間は仕事で忙しいからなどという理由で、時間外に受診される方も見受けられます。
平成16年度において、午後5時から翌朝の8時15分までの間に受診された患者さまは10,659人で、1日あたり約30人にもなります。
ぜひ、みなさまにご理解いただきたいことは、もし自分勝手な考えで救急にお見えになれば、そのために救急本来の業務に支障を来し、不幸にも尊い生命を落とす方がいるかもしれないということです。
さらに病院全体の医療にも深刻な問題を引き起こす恐れがあります。それは医師の加重労働による影響です。夜間の当番医師は、朝から晩まで通常勤務をし、そして5時から当直に入りますが、最近はほとんど寝る間もなく朝を迎えることが多くなっています。さらに、休むことなく翌日の診察に従事し、家に帰るのは夜中、実に30数時間勤務というようなことが月に数回も起こっています。医師は、このような厳しい状況に耐えて頑張っています。
医師の確保が十分にできれば問題はないのですが、医師不足は深刻で、病院としても様々な方法で医師の確保に努めておりますが、有効打がなく、この厳しい状況はまだしばらく続くものと考えられます。
みなさまのご期待に応え、病院が本来の使命を果たすためには、みなさまがこの病院をどのように利用していただくかということにかかっているといっても過言ではありません。
病院といたしましても職員一丸となって努力して参りますので、ぜひ実情をご理解いただき、ご協力くださるようお願い申し上げます。
平成17年4月27日
掛川市立総合病院
院長 五 島 一 征
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