今日の医療ニュース..。*♡
ぼちぼち最近出てくるようになりましたね。勤務医労働の実態。
こういうのが出るようになった背景は、やはり全国の病院勤務医が相当減ってきているってことでしょう。 開業する方、フリーランスになる方々、産業医・民間にいく方、そして辞めちゃう人。
日経ビジネスオンライン 2006年12月28日 に載った開業医数のグラフです。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20061221/116093/
あ、あと厚労省によると『あくまで集約化』なのだそうです..。*♡ ま、それもいいよね(笑)!
ではいってみましょう、今日のニュース..。*♡
勤務医:7割が週48時間以上労働 病院会調査で明らかに
毎日新聞 2007年4月10日
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20070410k0000e040069000c.html
全国で働く勤務医の7割以上は、夜勤当直を除く1週間の勤務時間が、法定の40時間を大幅に超えて48時間以上に達していることが10日、社団法人日本病院会の調査で明らかになった。医療過誤の原因として「過労」と答えた医師も7割に上っている。過労によるうつ病で自殺した小児科医(当時44歳)について先月、東京地裁で労災適用を認める判決が出たが、医療現場で広く同様の過酷な勤務実態があることを裏付ける内容。厚生労働省は医師不足への本格的な対策を迫られている。
調査は昨年7月、全国2535病院を対象に行い、5635人の勤務医から回答を得た。結果は10日夕、厚労省の「地域医療支援中央会議」で報告される。
1週間の勤務時間を聞いたところ、「48~56時間未満」が26.1%(1469人)で最も多く、▽64時間以上=23.2%(1307人)▽56~64時間未満=20.8%(1173人)と続く。週48時間以上働いている勤務医は計70.1%に達する一方、法定の「40時間未満」は4.1%(229人)にとどまっている。
「夜間当直をする」と答えたのは71.6%(4034人)。月の夜勤当直回数は、▽3~4回=40.8%(1645人)▽5回以上=17.1%(688人)で、「2回以内」は41.9%(1692人)だった。また、宿直勤務をした医師の88.7%が、「忙しさと無関係に翌日も通常勤務せざるを得ない」と答えた。勤務時間、当直回数は、年齢や病院の規模による差はなかった。
医療過誤の原因(複数回答可)については、「過剰勤務のために慢性的に疲労している」を挙げた人が71.3%(4015人)を占めた。医師不足の要因(同)についても、「過酷な労働環境」と答えた人が61.0%(3435人)で最も多かった。
小児科や産科の病院統合、都道府県の8割「必要」・厚労省調査 NIKKEI NET 2007年4月10日
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070410AT3S1001S10042007.html
厚生労働省は都道府県に対して小児科と産科の病院統合に関して調査し、10日に開いた地域医療支援中央会議で報告した。医師不足対策として複数の小児科病院を統合させることが「必要」と答えた都道府県(県内の医療圏含む)は24、「検討中」は18で、合計で8割強に達した。産科は統合が「必要」と「検討中」を合わせて8割弱だった。
小児科医や産科医は、地方の過疎地で不足が深刻になっている。複数の病院を集約して、地域医療の効率化を検討する都道府県が増えていることが浮き彫りになった。北海道や福島、山口県などは小児科・産科の両方で病院統合が「必要」と答えた。
厚労省は地方の医師不足を解消するため、同会議で学識者など10人前後の専門家を「地域医療アドバイザー」として都道府県に派遣することを明らかにした。医師を確保するための助言をする。同会議は医師不足に悩む地方を支援するため、昨年末に1回目の準備会合が開かれた。今回が正式な初会合となる。
当直明けも通常業務9割=医療ミス原因「慢性疲労」最多-勤務医調査・日本病院会
時事通信社 2007/04/10
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2007041000912
夜間当直の翌日も通常通り働く医師は9割近く、過剰な業務による慢性疲労が医療ミスの原因になっていると多くの医師が感じていることが、日本病院会が実施した病院勤務医を対象とする意識調査で分かった。厚生労働省の地域医療支援中央会議で10日、報告された。
全国的に医師不足が問題化している中で、勤務医の過酷な労働実態がその大きな要因となっていることが、改めて示された形だ。
調査は昨年7月、全国の2535病院に質問票を郵送し、536病院の勤務医5636人から回答を得た。
救急車の適正利用啓発 /愛知
東日新聞 2007.4.11
http://www.tonichi.net/news.php?mode=view&id=18466&categoryid=1
豊橋市消防本部は、救急車の適正利用を市民に呼びかけるポスターを300枚作製した。医療機関や公共施設で掲示し、広く浸透を図っていく。
救急車の利用について、全国的に見ても適正とはいいにくい利用が増えている。豊橋市の場合も、救急出動が年々増加しており、平成18年度について若干減ったものの、1万3337件。今回、1分1秒の一刻を争う重症者の命を救うためにも、広く知ってもらおうと作った。
救急車を呼ぶ人の中には、入院のために病院に連れて行ってほしい、軽いけが、打撲したなどのさまざまなケースがある。出動には119番の通報が入って消防署に戻ってくるまで平均約1時間かかるという。
同本部では、「少しでも重症者が使用するために、正しい利用をしてほしい」と呼びかけている。
止まらない薬学部の新設‐私学は6年間で倍増
薬事日報 2007年04月10日
http://www.yakuji.co.jp/entry2753.html?PHPSESSID=e2f5d5e77969b0378d475ad8f2dc0166
2008年度に薬学部開設を目指している大学が、少なくとも3校はあることが本紙の調べで明らかになった。鈴鹿医療科学大学、立命館大学、つくば薬科大学(仮称)の3大学で、文部科学省への設置申請を予定している。申請通り承認されれば、2008年度には74大学・75校となる。薬学部の定員も300人増えて1万3574人、6年制学部だけでも1万2834人に拡大する。私学だけに限っていえば、02年度以前は29大学だったが、来年度設置予定の3校を含めると03年度以降の6年間に29大学が誕生し、新設ブームで私立薬大の数が倍増することになる。
今年度に設置申請するつくば薬科大学は、設置母体が広沢学園で茨城県内に歯科衛生学校などを開設しているほか、関連企業として県内に金属加工を手がける廣澤製作所がある。設置されれば茨城県では初の薬学部となる。
当初は今年度の開設を目指していたが、地元の市町村合併に伴う手続き等の問題から、申請を延期した経緯がある。学生数は6年制1学科150人を予定していたが、100人に減らして申請する模様。キャンパスは、筑西市茂田にある下館ゴルフ倶楽部の一部を利用して建設が進められている。
鈴鹿医療科学大学は昨年4月に設立準備室を設置し、川西正祐氏(三重大学名誉教授)を中心に開設準備を進めている。同大学のキャンパスは三重県鈴鹿市岸岡町にあるが、薬学部校舎は隣町・南玉垣町のNTT跡地に建設される。三重県初の薬大で定員は100人を予定。
立命館大学は、滋賀県草津市の「びわこ・くさつキャンパス」に薬学部を設置する。生命科学部も同時開設する構想だ。薬学部は6年制のみで定員100人を予定。専任教員は生命科学部と合わせて60人程度。医師免許保有者の任用など、特色ある教員体制を検討しているという。滋賀県も薬学部は初めて。
1学年当たりの定員をみると、薬学部の新設ラッシュが始まる前の02年度までは、私学が29校で6905人、国公立大が17校で1475人の合わせて8380人であったが、来年度には1万3574人と1.62倍に膨れあがる。
このほか既設大学の動きとしては、04年度に設置された千葉科学大学が、今年度から140人の定員を250人に大幅拡大した。6年制の薬学科140人を200人に、4年制の薬科学科20人を50人に増やしたもので、薬科学科では従来の創薬生命科学コースに加え、動物薬科学コースも設置した。
地域医療実習がスタート/弘大
東奥日報 2007年4月10日(火)
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20070410093043.asp
「地域医療の現場を知ってほしい」と弘前大学医学部が今春から、医学科六年生に義務づけた「地域医療実習」が九日、県内各病院で始まった。実習の場は、むつや外ケ浜、鯵ケ沢など、へき地診療拠点病院を含む十一病院。深刻な医師不足に悩む本県にとっては、将来的に医師定着につながることが期待されている。
同実習は医師法の制約の下、医学生が患者の同意を得ながら、実際の診察などを体験する臨床参加型実習の一環。これまで選択制だったが、本年度から義務化された。対象となる弘大の医学生は百二人で、四月九日から七月六日までのうちの四週間取り組む。全国と比べて四週間と期間が長いのが特徴だという。
九日、実習に入った医学生はむつ十人、外ケ浜と黒石が各四人、鯵ケ沢と三戸が各三人、大間・おいらせ・田子が各一人の計八病院二十七人。
このうち、外ケ浜町下蟹田の外ケ浜中央病院では、医学生佐々木恵里さん(24)が、秋山昌希院長から助言を受けながら慣れない手つきで外来患者を触診。「大学と全然違う環境。(高度医療だけでなく)ありふれた症状の患者を診られる医師になるよう頑張りたい」と話していた。同病院によると、期間中、今別や三厩の各診療所の外来診療のほか、町内の特別養護老人ホームや老健施設での回診も行う。
介護保険の被保険者・受給者拡大は見送りへ
医療タイムス 2007年04月10日
http://times-net.info/news/2007/04/post_562.php
厚生労働省は2009年度からの介護保険制度の被保険者・受給者の範囲の拡大を見送る意向を固めた。08年度から始まる後期高齢者医療制度などに伴い、国民の理解が得られないと判断した。5月に拡大を議論している検討会が中間報告を取りまとめる予定だが、将来的な議論に委ねることになる見通し。
病院1割で薬剤耐性菌 耐性遺伝子の拡大懸念
産経新聞 2007/04/10
http://www.sankei.co.jp/seikatsu/kenko/070410/knk070410001.htm
緑膿(りょくのう)菌をはじめとする多くの細菌に高い効果を示す「アミノ配糖体」と呼ばれるタイプの抗生物質がことごとく効かない新手の薬剤耐性菌が、国内の医療現場に広がり始めていることが、国立感染症研究所の初の全国調査で分かった。
調査対象の約1割に当たる16病院で検出された。感染研の荒川宜親細菌第2部長は「幸い検出率はまだ低いが、今後厳重に監視していく必要がある」と話している。
調査は平成16年に実施、全国169病院の入院・通院患者から分離された約8万8000の細菌を調べた。その結果、10都府県の計16病院で分離された26の細菌(検出率0.03%)が、臨床現場で一般的に使われているすべてのアミノ配糖体が効かない高度耐性菌だった。アミノ配糖体が効かない細菌は、15年ごろから国内や欧州などで報告され始めた。耐性の秘密は菌が獲得した新型の遺伝子にあり、抗生物質が大量に使われる環境では、この遺伝子が他の細菌にも広がる恐れがある。現時点では、アミノ配糖体以外の薬で治療が可能とみられている。
荒川部長は「こうした菌が医療現場に広がると感染症の治療が難しくなる。耐性菌を早期に検出して院内での拡大を絶つことと、抗菌薬の適正使用が重要だ」と話している。
一つの角膜3人に移植…インドの医師 分割に成功
2007年4月10日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070410ik09.htm
【ワシントン】死者から提供された角膜1個を分割し、3人の患者に移植することに、全インド医科学研究所(ニューデリー)の医師らが成功した。「角膜の提供が不足している国で、移植待機患者を減らすのに役立つ」として、米医師会の専門誌「眼科学アーカイブズ」(電子版)に9日、発表した。
3人のうち1人は角膜の表面近く、別の1人は逆に内皮の部分に障害があった。そこで医師らは、提供された角膜を薄く切り分け、各患者に必要な部分を移植。視力は1人目が0・1から0・3、2人目が0・05から0・5に改善した。
また、薬傷で右目の視力をほとんど失っていた5歳男児には、角膜と結膜の結合部分にある幹細胞を移植。眼鏡などを使えば0・1まで見えるようになった。角膜の必要な部分だけを移植する技術は近年、急速に発展。日本でも、移植に使う角膜は慢性的に不足している。
インフルエンザ、流行のピーク越す 国立感染研まとめ
asahi.com 2007年04月10日
http://www.asahi.com/life/update/0410/TKY200704100344.html
今季の全国的なインフルエンザの流行がピークを越えつつあることが10日、国立感染症研究所感染症情報センターのまとめでわかった。
3月26日からの1週間に全国5000医療機関を受診した1施設あたりの患者数は21.5人となり、前週の32.5人から大幅に減少した。ほとんどの都道府県で1施設あたりの患者数が減少している。
今季の流行は例年より開始が約1カ月遅く、ピークを迎えたのは3月中旬で、過去10年間では00~01年冬と並んで最も遅かった。ウイルスの型別では、A香港型が52.3%、Aソ連型が7.9%、B型が39.8%だった。
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