大きくでてみました(笑)!
えっと、地方医療の抱える問題点のひとつとして、
もう看過できないところまできているのが医療費踏倒し問題です。
不払いが多くって、泣いてしまう!
病院経営にまで支障ででるの!!
というところなんですが。。。。(※1に関連記事並べてみますね~)
その一方で、お金がなくって病院にかかれない人もいるのです。
今回は民医連(共産党系の経営する病院)が調査をまとめたようです。
(※2にこちらも関連記事ならべてみます)
でもでもでもでも~!!!!
やっぱり産婦人科の踏倒し額って、おおいんだ~(涙)!!!
なんか、そんな気はしていたのよ。
だから、世知辛くなっちゃうんだけどね。
県立病院医療費未払い1億円 払えるのに払わない/島根
日本海新聞 2007年3月14日
http://www.nnn.co.jp/news/070314/20070314001.html
医療費の未払いが全国的に問題となっているが、鳥取県立病院でも未払い額が約1億円に上っていることが明らかになった。その原因は生活困窮者の増加だけでなく、「払えるのに払わない」というモラルの低下がもたらす案件も決して少なくない。現状を取材した。
医療サービスを受けて料金を支払う。当たり前であるはずのモラルが問われている
県病院局のまとめによると、二〇〇五年度末で医療費の未払い額は▽中央病院(鳥取市江津)=約八千四百八十六万円▽厚生病院(倉吉市東昭和町)=約二千十二万円-で、両病院を合わせて約一億円に上る。
二〇〇〇-〇一年度ごろから多額になってきつつあったが、「二年前ごろから顕著な傾向として表れ始めた」という。
多額の産婦人科
〇四年度に発生した未払い件数では、両病院とも内科受診がトップ。時間外診察分の未払い案件が中央病院では全体のほぼ四割、厚生病院では九割以上になる。夜間・休日など救急で受け付けた場合、料金計算ができないため、後日支払いに訪れるか、納入通知を送って払い込んでもらうことになるが、そのままにしている患者が多い。
一方、金額ベースでみると、産婦人科の未払いが最も多額。通常分娩で約三十万円の支払いが求められるが、「今は手持ちがない」「出産育児一時金が支給された後に支払う」と言いながら退院し、そのまま支払わないケースが目立つ。出産一時金が支給されたころを見計らって連絡すると、すでに使ってしまった後など、「産婦人科はモラルからくる問題が特に顕著」(病院局)という。
回収に当たっていた職員の一人は「支払うという約束を取り付けるのが大きなハードル」と苦労を明かす。その時々でさまざまな理由を付けて先延ばしにしたり、訪問したことに対して文句を言う人も。「支払えない」と言いつつ、住まいは新しいものになっていることもあったという。
法的措置も開始
他の自治体立病院も医療費の未払いには頭を痛めている。〇五年度末現在で西伯病院の約四十八万円から鳥取市立病院の約六千万円と金額の差はあるが各自が抱えている。
未払い金額が少ない病院では「患者と職員が、どこの誰か顔がたいてい分かっている間柄。そんなことをするのは恥ずかしいと思って、頭にもない人が多いのでは」と話し、地域に密着した存在であることがモラル低下を防ぐ助けになっていると分析。しかしどの病院も「額の大小が問題ではない。一件でも未収金があることは問題。督促と訪問は重ねており、課題は課題」と話している。
県はこれまで、徴収担当の非常勤職員を配置して電話での督促や居住地の訪問、病院事業管理者名での最終催告状送付などにより回収を行ってきたが、より一層の努力をするため法的措置を開始。最終催告状を送付した後でも支払いがなく、資産を持つ者に対しては簡易裁判所に支払い督促申し立てを行い、資産や給与などの強制執行を行う。すでに三月に一件申し立てた。
厚生病院では債権回収専門の弁護士に回収業務を委託しており、今後は中央病院分でも委託するという。「これまで収納努力が不十分だった反省も込め、今後は厳しい態度で臨む」と病院局は話している。
「受診遅れ」死亡29人 05年以降、国保滞納や無保険など
東京新聞 2007年3月16日
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070316/mng_____sya_____003.shtml
国民健康保険(国保)の保険料滞納者や無保険者らで、保険証がなく医療費を払えないなどの理由から受診が遅れた末に死亡した人が、2005年1月から今年2月にかけ16府県で少なくとも29人いたことが15日、全日本民主医療機関連合会(民医連・東京)の調査で分かった。
多くは年金生活の高齢者やリストラ、事業不振、倒産などに遭った低所得者といい、「格差社会」の一端を示すデータとして注目される。(僻地の産科医 注:福祉政策による弱者の切捨ても原因です!)
調査は2月、全国の民医連加盟の医療機関などを対象に、05年以降の「保険料滞納などによる受診遅れがあった死亡事例」の報告を求めた。
それによると、報告されたケースは
(1)保険料を滞納し、保険証の代わりに医療費をいったん全額支払う「資格証明書」を交付された人が10人
(2)無保険者13人
(3)保険証があっても医療費の自己負担分が払えない経済的困窮者5人-など。
死因はがんや糖尿病、肺炎などで、市販薬で我慢している間に症状が悪化し、救急車で運ばれた人もいた。
市町村は原則として1年以上の保険料滞納者に、保険証の代わりに資格証明書を交付することになっている。資格証明書の患者は医療機関の窓口で医療費を全額支払い、後から保険負担分が戻る仕組みだが、滞納分と相殺されてしまうこともある。
民医連の担当者は「資格証明書の交付など滞納者への『制裁措置』が受診抑制を招き、死亡する人が相次いでいる実態が明らかになった。このような制裁措置はやめるべきだ」としている。
29人の都道府県別の内訳は、岡山5人、広島4人、島根3人、埼玉3人、山梨2人、長野2人などだった。厚生労働省によると、国保料の滞納世帯は年々増え、06年6月1日現在で480万世帯に上っている。
99人が孤独死 民医連調査 低所得者ほど孤立(昨年1―9月)
2007年3月16日(金)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-03-16/2007031601_03_0.html
全国約千七百の病院や診療所などが加盟する全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)は十五日、東京都内で記者会見を行い、昨年一―九月に、だれにもみとられずに死亡した独り暮らしの患者が少なくとも九十九人にのぼり、その多くが生活保護受給者など貧困世帯に属する人たちであったとする「孤独死実態調査」を発表しました。
それによると、孤独死した九十九人のうち、男性が七十二人と全体の約七割。生活保護受給者(申請中含む)が全体の約四割にあたる三十七人いるなど、独り暮らしの高齢の男性で、所得の低い人ほど孤独死の危険性が高いことが浮き彫りになりました。
また、退院後から約一週間前後に死亡したと推定されたケースが六人いたとして、全日本民医連は「医療改悪の中で、病院は平均入院期間の短縮を強いられている。そのため、完治しないのに退院させざるをえない事例が増えていることが要因としてあると思われる」と指摘しています。
全日本民医連はあわせて、約二万人を対象にした「高齢者生活実態調査」と、国民健康保険証を取り上げられたために受診が遅れ、二〇〇五年一月―〇七年二月に死亡したなどの二十九事例にかんする「国保死亡事例調査」の結果も公表しました。
このうち、「高齢者生活実態調査」は、二万五百二十一人の高齢者から回答を得ました。
「ほとんど外出しない」「まったく外出しない」と答えた高齢者が、月五万円未満の収入層では四割を占めるなど、低所得者ほど社会的に孤立している実態が明らかになりました。
記者会見した全日本民医連の肥田泰会長は「このままでは、孤独死問題が深刻化する可能性がある。医療や介護から疎外されている人をつくらない施策や、社会連帯の取り組みが強く求められている」と語りました。
(※1)
県立八重山病院医療費未払い 1億9000万円も/沖縄
琉球新報(2007年1月27日)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-20806-storytopic-3.html
豊橋市民病院3億円余の未収金
東日新聞 2007.02.10
http://www.tonichi.net/news.php?mode=view&id=17658&categoryid=1
医療費未収1億円に 強制執行視野に回収強化
日本海新聞 2007年2月22日
http://www.nnn.co.jp/news/070222/20070222007.html
医療費支払い督促申し立て 宮崎県
西日本新聞 2007年3月14日
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20070314/20070314_018.shtml
医療費のカード払いOK-県立5病院が未収金対策
山形新聞 2007年3月7日
http://yamagata-np.jp/newhp/kiji/200703/07/news20070307_0083.html
伊関友伸のブログ
治療費未収金:02~04年度累積853億円 四病協調査 2007/01/23
http://iseki77.blog65.fc2.com/blog-entry-630.html
沖縄県立病院未収金、債権回収業者に委託 2007/03/02
http://iseki77.blog65.fc2.com/blog-entry-991.html
治療費不払い85億円 290公立病院3年間 2006/12/26
http://iseki77.blog65.fc2.com/blog-entry-505.html
まだまだありそうですが、まぁこの辺で。
(※2)
国保滞納過去最多 厚労省調査
http://blog.m3.com/OB_Gyne/20070311/1
経済力で医療に格差‐低所得者層の4割が受診控え
薬事日報 2007年2月20日
http://www.yakuji.co.jp/entry2289.html
健康格差社会
ssd's Diary February 23, 2007
http://ssd.dyndns.info/Diary/archives/2007/02/post_162.html
まだ読んでいません。面倒くさいな~。暇ができたら読みます。。。。
第1回医療費の将来見通しに関する検討会議事録
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/12/txt/s1227-1.txt
日時 平成18年12月27日(水)
13:00~15:00
場所 厚生労働省社会保険審査会審理室
07/02/06 第2回医療費の将来見通しに関する検討会議事録
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/02/txt/s0206-1.txt
日時 平成19年2月6日(火)
10:00~12:00
場所 厚生労働省社会保険審査会審理室
関係ないけど、おすすめ。
■[医療崩壊][電波]双方向電波
へなちょこ内科医の日記 2007-03-05
http://d.hatena.ne.jp/physician/20070305
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